第3回人権・同和教育指導者養成講座を開催しました。

 10月7日(火)、香川県教育委員会人権・同和教育課との共催で実施している人権・同和教育指導者養成講座を国立療養所大島青松園で開催しました。41名の受講生が高松港に集合し、庵治沖にある大島をめざしました。現在、大島は「瀬戸内国際芸術祭」の秋開催期間中で、大島を訪れる人たちもたくさんいました。

 まず、ハンセン病回復者である入所者の方からお話を聞きました。16歳の時に大島青松園に入所し、治療を受けながら、重病者の看病、食事や土木作業などに従事してきた生き方について詳しく説明をいただきました。つらい出来事やしんどい作業の話とともに、ふるさとへ帰郷した時の親、兄弟、近所の人たちとの和やかなようすを聞き、心が温かくなりました。

 次に、社会交流館を見学しました。1955年当時のジオラマやハンセン病についてのパネルなどのさまざま展示物がありました。学芸員の方から、入所者の人たちが隔離された環境の中でも、ともに芸術や文化、スポーツなどを楽しみ、「生きること」に前向きに生活していたことなどについて詳しく説明していただきました。

 本日の研修の最後として、これまでに亡くなった多くの入所者の遺骨が眠る納骨堂や遺灰が納められた「風の舞」を見学しました。死んでからも差別を受け、故郷に帰れなかった人たちが風に乗り、故郷へ帰りたいという思いが込められた「風の舞」を見ながら、参加者一人ひとりの心に感じるものがありました。その後、「解剖台」や、かつての居住施設も見学しました。

 

 

 大島青松園での研修では、入所者の方が受けてきた差別の現実を学ぶとともに、施設で力を合わせてたくましく生きている姿に感銘を受けました。
 皆さんも、ぜひ今開催中の瀬戸内国際芸術祭などを活用して大島青松園を訪れ、直接、肌と心で入所者の皆さんの思いを感じ取ってみてはいかがでしょうか。

2025年10月08日